宮じいの作物カタログ「フルーティーミニトマト」

千果(ちか)

極上完熟のおいしいミニトマト。皮は特に薄くツヤがあり見た目も綺麗で、甘味と酸味のバランスのとれたトマトらしい味わいです。

カロちゃん

カロテン含量が特に多いオレンジ色は、フルーツの様な甘みがあり、柔らかくとろけるような肉質でトマト嫌いのお子様にも好評です!

ミドリちゃん

薄緑色で完熟する珍しい品種です。外見からは思いもよらない甘味と爽やかな酸味で驚きの美味しさです!

モモちゃん

ミニトマトには珍しい可愛らしいピンク色が特徴で、爽やかな甘味と柔らかい果皮で、おやつ感覚で食べられます。

キリちゃん

鮮やかな黄色の果色は食卓でも視線を釘付け。爽やかな甘さでフルーティーな味わいです。サラダにもピッタリ!

チョコちゃん

チョコレート色のやや大きめな果肉は、甘味と酸味のバランスが取れており、見た目とのギャップが楽しめます。

アイコ

楕円形の可愛らしい形が特徴で、果肉は綿密で肉厚、中のゼリーが少なく酸味が少なめで甘味が強いミニトマトです。

三越伊勢丹グループが運営する食のメディア『FOODIE(フーディー)』にて、
バイヤーがおすすめする注目品種としてご紹介いただきました。

『みんなにうまいトマトを食べてもらうために、”極上完熟”にこだわっとるよ!
これはトマトが樹になってる状態で完熟まで持っていく事だよ。』

完熟に達したミニトマトは味のノリが違う。下の方のオレンジ色のものはまだ酸味が強く水っぽい。一般的な流通では、味のノリはイマイチでも裂果による不良品が出ないように青めでとる事も多い。マルハナバチによる自然な交配で、受粉した雌しべが実となり、積算温度(日々の平均温度を毎日足したもの)850〜900度で完熟に達する。完熟に達するとミニトマトは最後、裂果してしまう。味はいいけど出荷できない、いわゆる『不良品』。
『そりゃあトマトはちぎってからも温度をもらえば日々熟していくよ(追熟という)。オレンジ色のうちに収穫して出荷すれば流通時間が長くなっても割れにくいし、店での棚持ちもいいかもしれん。
でもそんなトマトには本当のうまさは宿らんの。裂果しやすいというリスクはあるが、本当の完熟だけを届けたい。採れたてを素早く直送して、みんなに喜んでもらえるように頑張ってるよ!』

『植物を健康に育てるには、環境を原産地の気候風土に近づけてやることが大事!
ミニトマトの原産地は南米アンデス山脈の高地と言われている。
すなわち日当たりがよく、乾燥したところがすきなんだなぁ。』

三方を海に囲まれた渥美半島はオープンで爽やか。年間日照り時間は沖縄よりも長いという。温室なので雨にも濡れず、トマトが最も苦手な湿度から守られる。また、水を吸い過ぎてトマトが酸っぱくて水っぽいものになることもない。常春と称される温暖なこの地では、温室栽培で冬も美味しいトマトが育つ。渥美半島の春の風物詩である、菜の花畑は毎年多くの観光客で賑わいます。

『毎日トマトと顔を合わせていると、当たり前の事かもしれっんが「彼らは生き物だ!」とつくづく思う。
暑ければ萎えてぐったりするし、栄養の過不足なのかも全て表情に出る。
そう、ミニトマトは喋ることはできないが、よ〜く観察して彼らの訴えに耳を傾けんとだめだのん。』

(写真左)暑すぎて萎えたミニトマト。遮光する等の対応をせぬまま放置してしまうと葉っぱが懐死して大きなダメージとなる。
(写真右)健康に育った苗。病気に強い品種を台木にする「接ぎ木」もタフなトマトを育てるための技術のひとつ。
ミニトマトを収穫した後の房の残骸「ギンボ」をとってあげる事で、水や栄養のムダな放出がなくなり樹勢がグッと回復する。
大きく伸びたミニトマトの芽をとめる作業には、高下駄が活躍する。「誘因」や「脇芽とり」など、手間をかけ様々な作業でトマトの成長をサポートしています。